早春の北信濃             

北信濃は豪雪地帯
ゆったりと流れる千曲川沿いの雪の中に民家が散在する。国道R117沿いに展開する朝日を受けた美しい世界。
北信濃の冬の景色には、「美しさ」と「厳しさ」が同居している。信州、北信濃の冬をデジカメでつづる。
 

冬の千曲川沿岸

飯山市・常磐大橋より戸狩方面を望む千曲川の流れ

雪のきらめき 朝日に輝く雑木林 国道R117号線沿い、常磐大橋付近、早朝の雑木林の光景。
雪をまとった木々が、朝日を受けて輝く。
こうした美しい光景が見られるのは、降雪後の陽を受け、雪が落ちるまでのわずかな時間帯だけ。
栄村は「豪雪地帯」とも言われる。しかし、除雪体制は万全で、何十p降ろうが主要幹線道路は交通麻痺を起こすことはまずない。
ブルドーザーでかき集め、その後に続く車が一気に雪を吹き飛ばしていく。
ブルドーザーでかき集められた雪を吹き飛ばす 力強く除雪するブルドーザー


白銀に映える応援旗の列

晴れ間の雪下ろし
子ども達にとってスキーは冬の大きな楽しみ。
地域の小学生達が一堂に会し、「クロスカントリー・スキー大会」を楽しんでいた。
滑走する子どもたちに送る声援が、旗をはためかせる風に乗ってこだまする。
降り続く雪。
晴れ間を縫って屋根の雪下ろしに励む。
最近は雪を溶かしてしまう構造の屋根にする家も見受けられるようになってきた。


早朝の 「さかえ倶楽部スキー場」 栄村




を待つ北信濃の2月下旬の雪景色。昨夜来の雪で一面の銀世界にはなったが、固く閉じていた木々の芽もようやく動き出し、春の訪れはもうすぐそこまで来ている。
信州は、いま春真っ盛り。注意して歩くと、ここ北信濃路でも確実に春の訪れをかいま見ることができる。

ようやく姿を現した鉄棒の支柱 ブナの根元から春が広がる 命の息吹、水仙の芽生え
進む雪解け
 ここ栄村は「豪雪地帯」といわれている。毎年2〜3mくらいの積雪があります。このくらい雪が降ると、雪が溶けて沈んでいくときに大きな力が働きます。
 ですからこの地方では、校庭の鉄棒ははずされ、曲がってしまうのを防ぎます。
 今まで雪に埋もれていた低鉄棒の支柱が見え始めると、春が近いことが判ります。
春はブナの根元から
 わたしの勤務先から数分行ったところにブナの原生林があります。こんなに標高の低いところにブナの原生林があるのは珍しいのではないかと思います。
 春先、まずブナの根元から黒土が見え始めます。ブナの原生林の四季は、変化に富んでおり、この林では狐を見かけたり、夏にはブッポウソウの声も聞こえる楽しみもあります。
 
雪の下では芽生えの準備
 1メートル以上もある雪の下では、植物が来たるべき春の訪れに備えた命の躍動が見られます。
 雪が溶け、除いた土手には水仙の芽が地面から頭を出していました。雪で日の光が遮られていたため、葉緑素が十分生成できないためだろうか、白に近いうす黄緑色でした。

春の日差しに遊ぶ保育園児
冬の間雪と寒さで室内に閉じこめられていた保育園の子どもたちが、日差しが暖かくなると共に次第に外遊びを始める。
3月中旬、暖かい日差しに誘われて、庭に作られた3〜4メートルほどの雪山を一気に滑り降りる。春陽に子どもたちの歓声が響き陰法師が園児の後をついて行く。

日溜まりのフキノトウ
農具置き場の軒下でより早く雪解けが始まり、黒土を見せていた場所にフキノトウを見つけた。
ほろ苦い「ふき味噌」を口にした時の、あの早春の苦味が口の中に広がる。

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