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北信濃の里、栄村の四季



「信州」撮りある記
フキノトウ
ブナの若葉
ブナの新緑

信州最北端の里「栄村」 豊かな自然と湯けむり漂う素朴な温泉、そして、人情味あふれるふれあいの里に単身赴任の3年間を送りました。足下に見られたごくありふれた四季の変化を拾ってみます。

夏の栄村
秋の栄村
冬の栄村
桜咲く横倉
 深い山間にはさまれた栄村は大自然に彩られ、四季折々にその美しい表情を見せてくれます。
 秋の「紅葉」も美しいが、わたしはそれにもまして新緑の美しさが大すきです。
 春が巡ってくるたびに新鮮な感動を覚えます。

 標高のずっと低い千曲川べりから数分のところにブナの原生林が見られます。
 春の初め、他の樹木に先駆けてブナの柔らかい新緑の葉が遠くからも確認できます。
 
 住宅から数分の原生林に足を踏み入れ、キツネやリスに行き会うことも何度かあり、ブッポウソウの鳴き声も聞こえる。様々な生き物との新たな出会いに新鮮な感動を味わわせてもらいました。

 ブナ林は、生き物を育て、水を蓄え、生命を伝えている。自然の中を散策しながら、新たな生き物たちとの触れ合いを楽しむ、そんな幸せをありがたく思います。

月岡の田園風景
蕎麦の花
満開のそば畑
夕暮れ時の平滝村落

蕎麦畑と蕎麦の花

田植え直後の田園風景

夕暮れの平滝村落

 信州そばは全国的に有名ですが、蕎麦の味はその地域によって独自なものがあります。 
 栄村では、手打ちそばのツナギに「山ごぼうの葉」を使っているのが一般的で、食してみると独特な味わいがあります。
 
 山の傾斜地にも田んぼは広がり、棚田の連なる田園風景もまたいいものです。栄村でとれた「コシヒカリ」は「心づかい」という名で市場に出されています。
 

森宮野原駅舎
晩秋の天池
公共の宿「のよさの里」
森宮野原駅

ブナの原生林

のよさの里(上野原)

 「のよさの里」は、公共の宿ですが、この名称はこの地に古くから歌い継がれてきた民謡「のよさ節」からつけられたものです。
 またここには、鳥甲山が眺められる露天風呂のある上野原温泉があります。栄村には各所に温泉が湧き出ており、湯けむり漂う素朴な温泉地でもあります。
 この他にも、赤い湯の温泉「小赤沢温泉」、苗場山・鳥甲山に抱かれた秘湯「和山温泉」、秋山郷際奥の温泉「切明温泉」、中津川の河原に湧き出る「河原の露天風呂」、北野天満宮の近くの清流・北野川のほとりにある「北野天満温泉」等々、色々な温泉を楽しむことができます。

山栗の実
農道脇の石仏
葉を落としたブナの立ち木
荘厳さ漂う鳥甲山
羽を休めるアキアカネ
鳥甲山

栄村にはよく気をつけてあるいていると、素朴な石仏達に行き会うことができます。立ち止まり、じっと眺めていると、村の歴史や人々の暮らしぶりがうかがえるような気がしてきます。

 標高2037mの鳥甲山の岸壁は険しく、人を寄せ付けないような荘厳さがうかがえます。屋敷からは徒歩で4時間半、ムジナ平からは4時間で到着する頂上付近からは、苗場山、奥志賀の山並みが見事に眺望できるといいます。
 
 秋山郷のシンボルとも言える苗場山(標高2145m)は、600haに及ぶ大湿原に咲く、可憐な高山植物が見事です。

天池

 白樺に囲まれた自然池。
 写真を撮るには絶好の隠れた神秘的スポットです。

 鏡のような水面に映る林や山並みが美しい。
 みとれる美しさの中で静寂な時が流れます。

雪中の民家
朝日に映える林
はめ板と自然落下式屋根による雪対策
除雪体制は確実、幹線は確保
アルペンスキー
大瀬の滝の清流
大瀬の滝

 栄村では、12月の始めから4月頃まで雪の中で生活します。
 昭和20年には、積雪7.85Mという日本最高積雪を記録したこともある雪国でもあります。年間降雪量は10Mを越えます。(平成11年度)

 人々は様々な工夫をし、厳しく長い冬の生活を乗り切ります。

深い山あいの地、栄村の時はゆっくりと流れていきます。


栄村周辺MAP 栄村ホームページ