輝く夏の 菅平・峰の原高原輝く夏の



〜 2006年8月初旬 〜
 今年の梅雨の期間はことのほか長く、豪雨は各地に大きな被害をもたらした。7月も押し迫ってからようやく「梅雨明け宣言」が出された。

 梅雨明けと共に、強い陽ざしとセミの声が本格的な夏を一気に引き寄せる。 高原にも夏の花が咲き、緑輝き、明るい陽ざしの夏が訪れた。
 気温の上がる日中でも、高原の散策は、下界の蒸し暑さとは違い、頬に当たる心地よい涼風と共に爽快感と癒しを与えてくれる。

 青空がいっぱいに広がる8月初旬、「菅平高原」「峰の原高原」の夏をチョッピリ味わってみた。

菅平入口の
  「唐沢の滝」

根子岳・四阿山の裾野に広がる高原に降った雨を集めて、高さ13m、幅5mで大きな岩の上を流れ落ちる。

さながら、向こう側が薄く透けて見える水のカーテンである。
さわやかな滝を流れ落ちた水は、一筋の流れとなって大洞川へと流れる。

そして、やがては遙か下流の千曲川へと流れ下っていく。

唐沢の滝に連なる渓流

渓流釣りを楽しむ若者が、流れに向け糸を垂れていた。

イワナ釣りだろうか…。



夏の菅平高原といえば、緑の草原、白樺、高原野菜。そして、何と言ってもラグビーで代表されるスポーツ合宿ではないだろうか…。
天然記念物の「石割りのアオナシ」の枝下には、遙か遠くまで緑の草原が広がる。

右奥の根子岳(2207m)からわき上がる雲は、もう夏雲だ。

ロープウェイは菅平高原のシンボル的存在である「ダボスの丘」へとあがっていく。

高原には、白樺の木が似合う。

ヤマユリ越しに白樺と青空がかすむ。
繰り広げられるラガー達の練習風景は、菅平高原の馴染みの光景。







ラグビー、サッカー、テニス、陸上競技の練習に汗を流す学生で賑わう。

夏の菅平は、学生達のエネルギーの集積所。
高原野菜レタス畑が、一面に広がる。

時期をずらして苗が植えられ、収穫を迎えたレタスを段ボール箱に詰める。

峰の原高原


「緋の滝」が、しぶきを上げて岩の斜面を下りおりる。


濡れた岩、流れ落ちる水の飛沫、周囲の緑が涼感を誘う。

長い道のりを歩いた疲れも、次第に薄らいでいく。
白樺や水ならの林を下ると、そこには、美しく清らかな水が流れていた。

自然遊歩道を歩いていると、アサギマダラを始めとする様々な蝶に行き会うことができる。

蝶達は、明るい陽ざしをいっぱいに受けた緑豊かな高原の花々を求め、ゆったりと飛翔する。

木々の葉は、陽の光を求めて、空間一面に葉を広げる。

葉の重なりが最小限になるよう互いの葉の位置が微妙に配置されているのだろうか…。


ミズナラ、コナラ…様々な植物たちの息吹。

太陽の光がサンサンと降り注ぐ。


明るい高原には、白樺の白い幹が映える。

青い空に白い幹、そして、柔らかい緑の草木の葉の色が、訪問者の心をそっと癒してくれる。

明るい高原の夏が、訪問者を優しく包み込む。


8月、信州の高原は、夏に輝いている。


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